ごめん
歌舞伎を観に行った。今までも何度か観劇した事はあるけれど、『歌舞伎座』で観るのは二度目だと思う。実は行くまですっかり忘れていて『初めて歌舞伎座に入るな』と思っていたのだが、内部に入ると様子を薄っすら覚えていて…明らかに二度以上は来ている感じなのだけど、確証が持てない自分が恐い。丸で軽い痴呆が始まった感じだ。
平日の午前中から歌舞伎を見るなんて、一体どういう事なのかと思う方もいるかも知れないが、本日の演者でもある中村橋之助さんとの繋がりで観劇に至ったのだ。きっとご本人は記憶に無いと思うのだが、夫人である寛子さんに、娘の入園や入学、卒園卒業などにお祝いを頂戴するなど、大変お世話になっている。今回の演目は第一幕を見るだけなのだが、ご長男である国生君がお父様と競演する事から、それを見たかったのだ。
きっと歌舞伎通の人は『そういう観方は困る』と言うかも知れないけど、僕は歌舞伎の始まる前の『お祭り前のワクワク感』みたいな雰囲気が好きで、意味も無く売店で『歌舞伎手ぬぐい』みたいなモノを買いたくなる。古典から来る独特な台詞回しは、いつも上手く聞き取れなくて何か中途半端に喋れるフランス語のニュースを聞くようなそんな感覚を持ちながらの観劇だった。
国生くん…いやこの舞台を観た後は『国生さん』と呼ばないといけない気がするほど立派な舞いを披露していた。見栄を切った時に起る拍手が、国生さんの元にちゃんと届いている良い。きっと色々な事を犠牲にしながら、稽古に精進しているのだろう事を思うと、尚更そう思わずにはいられない。



娘が眠れない…と起きて来た。幾日かの例外を除いて21:00就寝のはずなのに、22:00を過ぎての事だ。家内が『どうしたの』と言いながら付き添って子供部屋に戻って行った。30分程して家内は苦笑いをしていた。『なんだったの』と聞くと…一言「blood!」
何でも眠る時に『自転車に乗れない子になったらどうしよう』とか『ピアノが上手にならなかったらどうしよう』とか、ネガティブな方向にドンドン思考が流れていってしまって、怖くなって眠れなくなっちゃったのだと、ポロポロと涙ながらに告白したらしい。家内からの報告を聞いて僕も思わず『blood!!』と返してしまった。最後には開き直ってしまうので、ネガティブ思考とはちょっと違うのだけど、夜のベッドはダメだ。上手く行っている事も、そうでない事も、次の次まで策を練りたくなるのだ。家内に言わせると、どうなるか分からない事を『次の次まで考えるなんて…時間が勿体無い』って事らしい。実際にそうなのだ。多くの事が何事も無かったように進むし、仮に何かあっても今日まで命を取られるような事は無かった訳だが、こう…なんと言うか…常に最悪の場合はどうするのか…って無駄にでも考えずにはいられないのだ。
blood!
きっと橋之助さんの血を引く国生さんは、立派な歌舞伎役者になって行くのだろう。それをずっと見ているのも大きな楽しみだ。僕の血を引く娘は立派な「心配症」になって行くだろう。本当にすまん…。
パパを許せ。
平日の午前中から歌舞伎を見るなんて、一体どういう事なのかと思う方もいるかも知れないが、本日の演者でもある中村橋之助さんとの繋がりで観劇に至ったのだ。きっとご本人は記憶に無いと思うのだが、夫人である寛子さんに、娘の入園や入学、卒園卒業などにお祝いを頂戴するなど、大変お世話になっている。今回の演目は第一幕を見るだけなのだが、ご長男である国生君がお父様と競演する事から、それを見たかったのだ。
きっと歌舞伎通の人は『そういう観方は困る』と言うかも知れないけど、僕は歌舞伎の始まる前の『お祭り前のワクワク感』みたいな雰囲気が好きで、意味も無く売店で『歌舞伎手ぬぐい』みたいなモノを買いたくなる。古典から来る独特な台詞回しは、いつも上手く聞き取れなくて何か中途半端に喋れるフランス語のニュースを聞くようなそんな感覚を持ちながらの観劇だった。
国生くん…いやこの舞台を観た後は『国生さん』と呼ばないといけない気がするほど立派な舞いを披露していた。見栄を切った時に起る拍手が、国生さんの元にちゃんと届いている良い。きっと色々な事を犠牲にしながら、稽古に精進しているのだろう事を思うと、尚更そう思わずにはいられない。



娘が眠れない…と起きて来た。幾日かの例外を除いて21:00就寝のはずなのに、22:00を過ぎての事だ。家内が『どうしたの』と言いながら付き添って子供部屋に戻って行った。30分程して家内は苦笑いをしていた。『なんだったの』と聞くと…一言「blood!」
何でも眠る時に『自転車に乗れない子になったらどうしよう』とか『ピアノが上手にならなかったらどうしよう』とか、ネガティブな方向にドンドン思考が流れていってしまって、怖くなって眠れなくなっちゃったのだと、ポロポロと涙ながらに告白したらしい。家内からの報告を聞いて僕も思わず『blood!!』と返してしまった。最後には開き直ってしまうので、ネガティブ思考とはちょっと違うのだけど、夜のベッドはダメだ。上手く行っている事も、そうでない事も、次の次まで策を練りたくなるのだ。家内に言わせると、どうなるか分からない事を『次の次まで考えるなんて…時間が勿体無い』って事らしい。実際にそうなのだ。多くの事が何事も無かったように進むし、仮に何かあっても今日まで命を取られるような事は無かった訳だが、こう…なんと言うか…常に最悪の場合はどうするのか…って無駄にでも考えずにはいられないのだ。
blood!
きっと橋之助さんの血を引く国生さんは、立派な歌舞伎役者になって行くのだろう。それをずっと見ているのも大きな楽しみだ。僕の血を引く娘は立派な「心配症」になって行くだろう。本当にすまん…。
パパを許せ。