「夏の終わりに…」1




   まあいろいろと…2015年8月20日
                                              @新宿
                                        「まあいろいろと…」

                                              LX100

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時住んでいたアパートにはアントニオというシチリア出身のイタリア人の庭師がいた。あの時はかなり年配だと思い込んでいたが多分40歳台半ば。本当にシャイで顔を合わすと強いイタリアなまりのフランス語でモゾモゾと二言三言挨拶をする…そんな感じだった。


詳しいことはなにも知らないが、大家のブルーズ氏から絶対的な信頼を受けていて、本職である「庭の手入れ」は芝刈りに始まって時には植栽、伐採、夏は日常的な散水、樹木の剪定、冬には春には芽吹くためのバラの手入れなど、多岐にわたった。そして至る所にある照明の管理と築200年に及ぶ屋敷の細々とした修繕と朝から晩まで誠実にひたすら汗して働いていた。


それ以外にも高齢のブルーズ氏に代わってゴミを出したり、主の不在の長期バカンス中の家の大改装まで…屋敷に関わる全ての管理業務を請け負っていたと言っても良かった。




6月になると庭の片隅に大きなBBQのグリルが併設される大きなテントが張られる。夜の10:00まで暮れない残照の夕べを快適に過ごせるようにというブルーズ氏の計らいだった。そして隔週の週末にはブルーズ邸のアパートメントの住人が自由参加でBBQが催されるのだ。


そこは個人主義の国、出ても出なくなくても全く構わないが…心地が良いのと美味しい物が並ぶので、結果「在宅」している住民は自然とテントに集まってくるのだ。


フランスの夏の夜はいつまでも明るい。夕暮れを堪能しようと思ったら…22:30までは粘らないと。



それも8月15日のカソリックの祝日を過ぎると朝夕のひと時に「秋」を感じるようになる。一ヶ月前の7月14日革命記念日には22:00近かった日没時間が、21:00になる。もちろん残照があるから21:00を過ぎても明るいのだが…セミの声は止み少し過ぎていく夏を感じるのだ。

(次回につづく)