「フォーティーナイン・ラストデイズ」




   ことの顛末…2015年7月7日
                                          @新御茶ノ水
                                          『虚しい記録』

                                              GR
              ※写真をクリックすると二段階で大きくなります…是非どうぞ!









昔に比べたらかなり操作音は小さくなっている。それでもMRIの検査機器というのは凄まじい音がする。


ある一定の周期でその音は変わり、ビーというブザーのような音だったり、コンコンコンコンという木槌で板を叩くような音だったり、硬いリノリュームの床を金属製の滑車が転がりながら移動するような音がするのだ。
そしてそれらは単独だったり複合だったりしながら聞こえてくるのだ。

一応耳には遮音のヘッドフォンをするのだが、それでも一瞬の静寂のあとに操作音が再開するとビクッとするほど、大きな音だ。

先日書いたように昨日は脳のMRI,MRAの検査にいった。予約時間は9:00a.m.。問診等もあるし友人からの紹介で伺ったこともあって、8:45a.m.には病院に入るつもりであった。

と言いながら、そこは根っからの心配性。早め早めの行動と言うことで、更に15分前倒して8:30a.m.には病院に着いていようと計画。それなら何かあってもなんとか対応が出来るだろうという皮算用だったのだ。

ところが

悪いことは

重なる。




まず前提として…
自宅→駅 タクシー3分 徒歩10分 走る7分
表参道→新御茶ノ水 メトロ15分
新御茶ノ水駅→病院 徒歩6分 走る3分
が基本のタイムテーブルだ。

つまり順当に行けば…7:50a.m.に家を出ると、8:25a.m.には病院に到着している計算。しかも…病院のある場所は大学受験に失敗して通っていた予備校のあるお茶の水。ここは亡き母親が(今で言う臨床検査技師として)勤めていた杏雲堂という小さな病院があったので…子供の時から馴染んでいた土地だったのだ。

つまり病院の位置を簡易地図だけで簡単に思い浮かべることができたのだ。




自宅がほぼ六本木通りに面していることから、タクシーを捕まえるのは苦労しない。「待ち時間なく」とは言わないが、3分もすれば乗ることが出来る。ましてや8:00a.m.前後なのだから、タクシー会社を選ぶくらい余裕があるのだ。

が、

この日に限って5分経っても、
10分経ってもいっこうにタクシーは来ない。


最悪でも8:45a.m.には病院に着かないといけないので、タクシーを待つのにもリミットがある。それが僕の中では8:05a.m.。それまでにタクシーに乗れなかったら、表参道まで徒歩で移動するしかないのだ。

ひたすら腕時計とにらめっこしながら待ちましたよ…タクシー。で、どーなったか?




はい、アナタ正解! 
小雨の中…走りました表参道まで。




なんだかんだで…メトロ千代田線のホームに立ったのが8:16a.m. それでも走ればギリギリ8:45a.m.の到着予定は変えずに済みそうだった。
梅雨時期の猛烈な湿気の中、背中にベッタリとくっついたTシャツに不快感を覚えながら、額にしたたる汗をハンカチで拭った。


実はホームに向かう階段の途中でホームに電車が来ていること気付いたのだが、走ったことで息が上がっていて…まあ一本電車を待って次のに乗らないと、ラッシュの電車の中でハアーハアー変態みたいになってしまうことも懸念されての一本乗り過ごしを決めたのだった。


これが最大の不幸に繫がった。


通常1分と空けずに電車がやってくるはずが、上がった息が落ち着き始めても、いっこうに電車はやってこない。来る気配もない。そして狭いプラットホームには電車に乗れない人でドンドン埋め尽くされていく。

おかしい…と思った矢先、構内に大きな音のアナウンスが。

「お客様にお知らせ致します。次に到着致します予定だった綾瀬行き電車がドアの不具合ぃ~車両故障のためぇ~、大変申し訳ございませんが、回送電車とさせて頂きますぅ~。お急ぎのところぉ~ご迷惑をお掛けいたしぃましてぇ~誠にぃ~申し訳ございません。」
と繰り返すこと50回…ぐらい(結果として)


結局、「回送電車になる、だから乗れない」と50回くらいアナウンスされた車両は来ることもなく(なんでも小田急線の新宿駅に移送されたらしい。ネット友人がSNSで小田急新宿駅のホームに東京メトロの千代田線が入線していた!!って写メをアップしていた)、25分遅れでやってきた次の電車はサラリーマンがギュウギュウに詰め込まれた空気の淀んだ恐ろしい車両になっていた。

この光景をどこかで見たことがある!と思ったら、「世界仰天ニュース」みたインドの通勤列車だった。


駅のアナウンスも「次の電車は大変な混雑が予想されます。出来る限りその後に続きます電車までお待ち頂く事をお願い致します」と言っていたが、…この時点で時刻8:38a.m.。

普段だったらもう絶対乗らない(次まで待つキャラ)けど、検査の時間が迫っていて乗らないわけにはいかない。だから乗りましたよ。もう身体のどこの骨が鳴っているのか分からないけどギシギシ言わせながら、全くスペースのない電車の中に突入ですわ。

あの時プラットホームに入っていた電車に乗り込んでいたら、きっと今頃は検査を受けるクリニックのすぐ脇にあるエクシオールでアイスカフェオレなんて飲んだりして余裕ぶちかましていただろうに…「この人、痴漢です!」とか言われないように、ひたすら汗の浮いたオジサンの白いシャツに身体を密着させながら、停車駅毎に「なにがなんでも乗ってやる」と「なにがなんでも降りてやる」のチカラの狭間で、駅毎に繰り返される「ドアが閉まらないので身体を引いて下さい」だの「鞄を引いて下さい」だのというアナウンスを聞きながら…ついに就いた新御茶ノ水駅。



時刻は8:57a.m.

知っている人は知っていると思いますが…新御茶ノ水駅のホームから地上までって尋常じゃない長ーーーーーーーーーーいエスカレーターがあるのですが、それを駆け上がり地上に出てマジで走る49才中年オヤジ。内心…『あー俺、結構走れる』って日頃のトレーニングをちょっと嬉しく思いながらクリニックに到着。時刻は9:03a.m.

つまり3分遅刻


はあ



まずは病院受付で電車が遅れたことを伝え、改札横に既にたくさん用意されていた「遅滞届」を渡し(『結構ですよぉ~』と返されたけど)詫び続ける僕に事務員の方も「ご苦労さまです」と苦笑い。
ハァハァしながら問診票らしきものを書き…やっと検査に入ったのでありました。


あっ結果ですが…脳には問題有りませんでした。今処方されている薬も正しいものとして良いと言う事でした。

紹介して下さった友人にも心から感謝致します。こういう顛末でした。



長っ!!