「出張をすっぽかした」




                えっ?…2015年2月12日
                                    @渋谷
                                  「えっ!!」

                         X-E2 XF10-24mmF4 R OIS





いつもお世話になっているクライアントの企画課長と女性のMD、そしてメンズ企画担当のプランナーの4人で大きな駅の階段を駆け登っていた。すると企画課長が僕の足元を見て「ナチョパパさん、左右の靴の色が違いますよ」と教えてくれた。

見ると確かに普段滅多に履くことのない皮靴を履き、しかも右に「黒」左は「紺」の靴を履いているのだ。
靴下ぐらいならそのままでいるか、さもなくばどこかで買って履き替えれば良いが「靴」ともなると、そうもいかない。
時間を確認すると、今なら家に帰って履き替える事がギリギリ出来る。そこにいた全員に「このまま行く訳には行かないので、履き替えてくる」と伝えタクシーに飛び乗って家へ向かった。


家に入るとリフォーム中で、玄関入ってすぐ左側にあるはずのシューズ部屋が無くなっていて、何も老いていないがらんとした4畳半くらいのフローリングの部屋になっていた。四面全ての壁の腰の高さに、靴を載せる事も出来ない中途半端な奥行き15センチ程度の一枚の板が棚のように取り付けられていた。そもそもそのスペースがなんのスペースなのかも分からなかった。

傍にいた内装の職人さんらしき人に「ナチョパパさんそろそろ色を決めて頂かないと」と言われて、分厚い壁紙の素材ファイルと、それにマーキングする付箋を渡されて、パラパラとそれを見ながら候補を選んでいた。そして気付いた…あれ?リフォームをするために靴を移動したんだけど、どこへ移動したかな?と。

しばらく辺りを探したが、そこにもなく隣接する車庫に行くとそこには靴だけじゃなく、仕事道具やカメラの機材などが乱雑に置いてあった。
「これを片付けないとカメラも仕事道具も壊れてしまうなぁ」と思い、取り敢えず床に置かれたパソコンを踏まれないようにテーブルの上に移動させた。

靴を探していることを思い出して辺りを探すと、横倒しになった棚の下に一足だけポツンと「紺」の皮靴が落ちていた。僕は取り敢えずその紺色の皮靴を履いて、急がなきゃと時刻を見ると…夕方の5時。
そもそも出張に行くはずだったのに、なぜかそれをすっかり忘れてのんびり壁紙を選んだり、片付けをしていたりして、完全に出張を忘れてしまっていたのだ。

クライアントの企画課長へまずは連絡しなくてはマズい!! と、必死に「言い訳」を考えているのだが、それがまあ酷い言い訳で(苦笑) 「お腹が痛くなった」だの「緊急の会議が入った」だの、言い訳になら無い言い訳を必死に考えているところで目が覚めた。


なんだか随分とせこい性格だなと…ちょっと自己嫌悪の朝になってしまった。