「辛い…ッス…独り寂しくの巻」3(完)




         かなりエグい
                            @清澄通り 「凄い存在感だった」





今日で第三回目に突入します…「相席地獄」の話。
ところで皆様はきちんと状況を想像…出来ていますでしょうか? 想像が膨らまないとしたら、それは単に私の稚拙な文章の責任だと思います。申し訳ございません。
ただ名刑事の台詞に「現場百回」という言葉があります。お時間が許される方は是非、前回分から再度お読み頂ければ、少しは想像が付きやすくなるかと…。是非★★★←こちらをクリックして下さいませ。




とにかく強烈なアウェイ感に包まれ気まずい雰囲気の中で「担々麺」をオーダーした。すると店員に「定食か?」と聞かれる。定食がどんな状態になるのか分からないけど、多くの店がそうであるように、通常は「麺類」に定食は半ライスや小サラダが付いてくることが多い。でも今回は分からない…もう分からないから「そうだ」と応えるしかなかった。何しろ少しでも早く担々麺が来て、少しでも早く平らげて、少しでも早くお勘定をして、少しでも早くその場を立ち去りたかったから。「定食ってなんですか?」と聞く時間が惜しいのだ。

そんな事を思っているとOL3人組の料理が届いた。3人はやたらと「新人研修の費用が足りな過ぎる」という話をしながら、それでもどこか気まずい感じ(コイツがいるからちゃんと話せない的な空気感を感じる)で食事が進む。遅れること5分…ボクの料理が届く。定食は…結局シュウマイ2個付きと言う事だった。



ボクは半ケツ状態で、まるでお見合い相手のような同い年ぐらいのOLと見つめ合うようにして、その仲間の「新人の研修費用が少なすぎる」話を聞きながら食事を続けた。「済みません」とか言いながら、ボクが席に着くまでそのテーブルに置かれていた調味料の類いを、相席になったことで無理やり隣のテーブルに移動させ醤油と酢を手を伸ばして…そろりと元にも取りしたりして…。食事の状況は益々苦しくなっていった。


気にし過ぎじゃ無い?って言う人もいると思うけど、ボクが普通に座ったら太ももがピタッとくっついてしまった隣の人なんか、あからさまに「チッ!」的な準舌打ち状態だったのだから…なんて言うか、自意識過剰とはとても言えない訳です。



このアウェイ感を一層深刻にしているのは…ボクの格好でもあったんですぅ。

そもそもこの時間帯の小洞天にいる人達…男性はネクタイにスーツが圧倒的に多い。中には会社で支給されている社名の入ったブルゾンを羽織ったりしている人が数人いるのですが、そのブルゾンの下は…ネクタイをちゃんとしている。しかもそこそこ大手のしっかりした会社の人ばかり。
女性も制服(ベストにブラウス、スカート)を着ていたり、私服(オフィシャルなシーンでも大丈夫なお洒落な服)の人も首からIDを提げているOL達なんです。


そこに白いズック(スニーカーと言うよりローテクなスニーカー「ジャックパーセル」なんで、ズックと言う方がずっと正しいかと)に、カーキーのショートのモッズコートを着て、サングラスにリュック姿。まさか相席とは思っていなかった事もあるけど、「相席はイヤです」と言えない状況で席に案内されて、OLの中に所在なさげに佇む50歳間際の白髪男。

「意識するな」って無理。
そもそも知らない人ときちんと会話が出来ない(あの、ボクのことを知っている人は「嘘!」って思うかも知れませんが、ボクは相当の人見知りです)オフ会も出来ない性格なのにこの状況。あまりの状況にいたたまれなくなって、気が狂うほど熱々のシュウマイを涙目になりながら急いで食べて、息が続く限り思いきりズルズルと担々麺の縮れ麺をすすって…可能な限り素早くリュックの奥底から財布を取り出して、素早く伝票を掴み、そそくさと店を後にしたのでした。


で、肝心の担々麺の味はどうだったのかって?


うーん…どうなんだろう。

小洞天…美味しいのかも知れないけどぉ よく分からない。だって小洞天にいる間にボクに出来る事といったら目の前にあるiphoneを見ながら(実際は何も見ていないに等しい)、可能な限り「いないものとしてのボク」を演じて「味わう」なんて事は二の次、三の次だったのですから。

でももし何か意見があるとしたら…お願いだからパズルを埋めるように人を詰めるの…止めてね。頼むから…って事ぐらいでしょうか。




その日、ボクは日本橋で友人が言っていた「担々麺の美味しい店がある」と言っていた店に行くことにした。
そして狭い狭いテーブルで見知らぬOLさんと気まずい時間を過ごすことになった。済みませんでした…本当に。折角の昼食時間にお邪魔してヾ(;´Д`●)ノ…トホホ

って話でした。


はあ…。