「…行ってみたいと思いませんかぁ〜ウフッフ♬」




               虐殺?
                            @mont saint michel 
                 「虐殺 !? なんかおどろおどろしい話?」






四谷三丁目にある小さなライブハウスで歌っている夢を見た。

楽器の類いは、たとえそれがトライアングルであっても出来ないボクが、ピカピカに磨かれた卵型のマラカスを両手に持って、リストを効かせてシャカシャカしながら歌っているのだ。

唄っている自分を俯瞰で見ているシーンと、自分自身の視線で見てるシーンが交錯して夢は進んでいく。スポットライトの光の枠からはみ出た所に、普段SEをしているギターリストがいて、その後ろには他のバンドメンバーがいる。よく見えないのだけど気配で感じているのだ。

ステージからは観客席が暗くてよく見えないけど、曲間にザワザワとした人の気配を感じて、かなりの観客が店に入っていること事が分かった。完全なアコースティック空間になっている店内には、キュッキュッという弦の上を指が滑る音が聴こえている。

僕は今まで歌ったこともない”中央フリーウェイ”をBossa調にアレンジしてカバーしているらしかった。途中ぐらいまで気持ち良く歌っているのだけど、自分の音程が少しズレていることに気付く。決定的に音痴なのではなくて…ボディーブローのようにジワジワと”歌が下手になっていること”に気付かされるのだ。

”違う違う。そうじゃない、そんな音じゃない”と思いながら歌っているのだ。


少しずつズレるその音がボディーブローのように効いてきて…”もう歌いたくない”って思っている。
次の歌も日本語の歌で矢沢永吉さんの「時間よとまれ!」をアレンジしてカバーしていた。「あーまたズレている!」って思った所で目が覚めた。



起きると呼吸が乱れていて実際に歌った後のように喉に疲労感があった。正確には”喉”と言うより”みぞおち辺り”なのだけど。もしかしたら寝言で歌っていたのかも知れない。

最近、自分達が演奏をしたものを聴くと、「歌」に関してはかつてのようなクオリティーが維持できていないことに気付いていた。それはハッキリではなくちょうど昨夜の夢のように少しずつボディーブローのようにジワジワと効いてくる”劣化具合”なのだ。それを夢の中のライブで再認識させられた。

気付かない内にシロアリが柱を蝕んでいくように、歌を歌うと言う事の柱みたなモノが壊れちゃっている気がするのだ。なんだか暗示的な夢だと思った。