「心地の良さって話…」



               カフェ140114
                 @saint germain des prés 「カフェの風景」







利便性だけを求めると…東京に住まうと選択肢は悪くない。
安全で、衛生的で、合理的で、規則正しく、何より基本的には穏やかな国民だからだ。来日する多くの観光客も”日本はもうウンザリ”という人は少ないだろうか。そう言う人が0(ゼロ)ではないだろうけど。

例えば来日後にホームシックになっても、大概の国の料理店(しかもかなり質の高い)や用品店を見つけることはむずかしくない。明らかに東洋の国で有りながら、欧米文化も広く行き渡っているし、どうかすると何処かの国のオリジナルの文化を一歩進めてよりコンビニエンスなシステムにしている場合だってある。
そう、実にコンビニエンスなのだ。


でも利便性ではなく”心地良さ”のようなキーワードで測ると…また違った面が見えてくる。

例えばパリはどうだろう。カフェ…ザワザワガチャガチャとした雑踏、なかなか取りに来ないオーダー、挙げ句にはオーダーしたものがなかなか来なかったりもする。例えば役所はどうだろう? 世界屈指の法治国家なのに公的な機関でさえ人によってルールが違ったり…あまりの適当さに呆れたり怒ったり。時々”もっとユーザーフレンドリーでも良いのでは無いか!”と思う事がしばしばで、住んでいた時にはウンザリとしたものだった。


今回だってさっきから10分近くも待っているのに、他のお客さんとの話に花が咲いてしまって注文を取りにも来ないギャルソン。すぐ横には手持ちぶさたなギャルソンがいるけど、”そこは担当のエリアじゃないから…”って注文は取らない。


酷い話!


とは


思わなくなっていて…、担当のギャルソンの楽しそうな話が終わるまでゆっくり待とうじゃないかと。僕もゆっくり周りを見て、本を開いて、一緒にいる娘と会話をして…今の状況を楽しめば良い。そう時間はたっぷりあるのだから…とそう思えるようになっていた。

確かに利便性で言うと日本の方が優れているけど、”心地よさ”って意味では、パリのカフェは実に良く機能している。凄く適当で、いい加減で、でも何処か人間的で、そんなパリのカフェを娘に見せたくもあった。ナント言うか…利便性だけの価値観じゃない世界もあるよと。



ちょっと分かり辛いかなぁ…この話(苦笑)