一本の映画と一編のストーリー(2/3)




         都会の空を直線で切り取る
             @日本橋室町 「都会の空を直定規とカッターで切り取った様に…」






(前回からの続き…)


 先日の台風の晩、古くからの友人と話していると
「”今”って過去からずっと続いている訳じゃん…つまり過去の延長線上にあるものだよね?」
と言い出した。あまりにも当たり前な話なので、返事もしないまま聞き流していると、
「でも自分の過去を振り返ると一筋の流れじゃなくて…なんと言うか…短編のストーリーの短編集のようになっていて、それが完結せずにそれぞれ並行して走っている感じがするんだよね…」
と言った。

 しばらく自分の過去を振り返ってから、
「過去を全て覚えている訳じゃないけど、印象深いエピソードやシンボリックな出来事が、”記憶の湖”のような所に小島がポコポコと頭を出しているみたいなモノなんじゃないか」
と、という説明をしたら…しばらくイメージしてを脳内で映像を化を試みているようだった。

 そう言いながら、自分でもイメージしてみた。島の一つ一つには物語があって、それぞれで成り立って完結しているけど、島の根っこは全て繋がっている…みたいなことをぼんやりとイメージした。


 「男は過去に好きになった人を引きずりながら生きているけど、女は別れた瞬間にもう過去の人になって…その人生には全く無関係って言うけど、本当なのかな?」と聞かれた。

そう聞かれて少し考えて「俺も男だから分からないよ」と答えて二人で笑った。


<<<つづく>>>