一本の映画と一編のストーリー(1/3)



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       @骨董通り 「メールでは無くアナログの手紙というモノまた良い」







「映画は一本と数えるのか、それとも一編と数えるのか…どっちだと思う」
と聞いてきたのは、パリでショーウィンドーの装飾を勉強をしている日本人の女の子だった。
彼女の前には僕しかいないし、彼女の日本語を解する人もまた僕しかいなかったのだから、その質問はボクに発せられたのだと思う。

なぜ一緒に食事をしていたのか、今となっては全然覚えていないのだが、サン・ミッシェルにある中国人の経営する焼肉屋でランチを食べていた時の話だ。

その時は特段深く考えることもなく「一本かな」と言い「一編というと…詩とか小説のような感じがするかなぁ」と答えた。


質問した当の本人はさして答えに興味がないような表情で…「そう」とどうでも良いような返事をして、目の前で焼き上がる肉を次々とボクと自分の皿に手際よく淡々と取り分けていた。


<<<つづく>>>