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- Day:2012.06.30 23:49
- Cat:今日という日

@北品川 祭りにて…
午後から港北のIKEAに行った。所用があって東京に戻らないといけない状態でのIKEAだったので、のんびりインテリアを愉しむ時間は無かった。でも相変わらずIKEAは何かワクワクする店だな…と思いながら店内を歩いた。
Naviで帰路を検索すると、「混雑回避ルート検索予想」から第三京浜では無く東名高を使ったルートが示された。今まで何度かNaviの指示を無視して自分の経験で道を選んで、大混雑に巻き込まれたことから、最近はNaviに従って経路を選ぶようにしている。
うーん…参ったな。
指示には従ったものの…いざ東名に入ると、こちらも電光掲示板には川崎から池尻まで渋滞の表示が。Naviはそのままの渋滞に突入するルートを選んでいたが、ボクは懲りずに逆らって…高速を降り一般道を走った。
その道はかつてボクの実家があった街を通る道で、今は実家も無いが周辺道路は裏道も含めて、正に”勝手知ったる他人の…”ではあった。その裏道の更に裏道を通り、なんとか時間までに新宿に戻ることが出来た。
しかし…
なんだか…
今日は行きも帰りも、悲しい光景を沢山見てしまうことに…。
まずは往路では用賀にあったデニーズが無くなり、その跡地に重機が入って更地にしている最中だった。
そして帰路では…山の中だった明治大学、専修大学の生田キャンパス辺りに、巨大マンション群が出来ていたり、狛江の駅を多摩川方面に行った所にあったデニーズも、サンマルクに変わっていた。
更には世田谷通りにあった喜多見のロイホも無くなって、その後ろにあったカゴメの物流センターも無くなってビックリするほど広大な更地になって…いた。
成城の街中も変わっていたが…環八を越えて八幡山界隈の道も全く違う…見たことも無い道が出来ていた。あったはずの民家が綺麗に無くなって道になっているのだ。
所々カーブする角度が、かつての道のアールのニュアンスを残していて…「あっここは覚えている」と見た事もない風景の中を走るカーブを記憶の中の地図で何度も照らし合わせた。
街から何かかが消える時、同時に記憶も消えるわけでは無い。その空間、いやその「時空の中」には目の前の光景に幻のレイヤーが被さっているような…不思議な感じになる。もちろん思い出が簡単に消えたりすることは無いけど、変わってしまった新しい光景が、頭の中に成立してしまうと、思い出も一緒にアップデートされてしまいそうで…ちょっと怖くもあるのだ。
忘れたくない思い出が沢山ある事は幸せなことだけど、「忘れてしまうかも知れない」…という怖さもまた大きくなってしまうのが、ちょっと辛い。
ハンドルを握りながら、そんなことを考えた梅雨の晴れ間の土曜日だった。