ナチョパパ、だからさの無駄話… 2009.11.03
いやぁ〜毎回撮影の時に思うのだけど、プロが集まる空間で、仕事をするって言うのは・・・
楽だな〜って。
いや「楽」って言っても「手を抜いている」って訳じゃないよ。
だって僕が手探りで何かを探すんじゃなくて、問題が起こったら、その道のプロが対処してくれる
のだから・・・。
なんか安心していられるよ・・・うん。
仕事だって見ていて、実に気持ちが良しね。
ほら、それそれの分野でスキルに長けている人達だからさ、無駄な時間とか、無為な時間って
言うものがない…って言うのは、こんなに気持ちが良いんだなぁ〜って思っちゃった。
あっ、このシーンで僕の担当は終わりだね。
じゃ
無駄話もそろそろ締めないとね・・・

@パリ2005 夕暮れのアンティークなメリーゴーラウンドは物悲しさが良い
えっ?
冬のカフェオレが美味しいって言うのは良く分かるって・・・。
あー良かった。
そうなんだよね。本当に冬のカフェの空間は、安堵の空間でもあるのだけど・・・
「安堵」って分かる?
分かんないって・・・
そうか・・・簡単に言っちゃうとホッとする空間って感じだな。
本当は僕の中ではちょっとニュアンスが違うのだけど・・・。
えっ?どう違うかって?
うーん・・・そこが説明しづらいのだけど、なんか無防備でいられる空間だったんだ。
ほら知らない街で、結構無理しちゃっている訳よ。
「頑張って来ま〜す」なんて成田を出ちゃってさ、言葉も通じない知り合いもいない所でさ、
必死な訳だからさ。
英語で言うさ「this」とか「That」も分からないで来ちゃったからさ、無謀って言えば無謀だったんだよね。
例えばさ、電車に乗るのに切符を買うことは、常識的に分かる。
料金システムも日本と全然違うことだけは分かるけど、
けど…
「じゃあ自分がどうすれば良いのか」
って言うのは分からない訳よ。
それを駅に行って辞書片手に説明書き読んでさ・・・何とか理解する訳。
どうやらこの街は市内を中心にゾーン分けされているらしい・・・とかね。
それで市内はゾーン1、郊外はゾーン2〜5まで在って、僕の住む所はゾーン2。
でも料金はゾーン1と同じで・・・。ややこしいなぁ。
それが分かった時には、同じなら分けんじゃねーよ・・・紛らわしいじゃないか!と。

@パリ2005 石畳の街歩く 石畳の街を車が走る その音が異国を感じる
切符って言っても・・・観光客にはともかく居住者にとっては「定期券」がお得なのも分かって。
これも調べると、それぞれのゾーン毎に「一週間券」と「一ヶ月券」と「一年券」があって、
当然期間毎に料金は違う訳。
その期間内はどこをどう乗ろうと何回乗ろうと・・・自由なの。つまり乗り放題になる。
電車も。
バスも。
そっか・・・「私鉄」ってものがないから、バスも電車も同じチケットなんだって事が分かるまでに
また時間が掛かったりしてさ。
郊外から市内に通う僕は「Zone1ー2」という定期券を買えば良いのと言うことになる。
それさえ買っちゃえば、一週間なら一週間、一ヶ月なら一ヶ月、電車もバスも(実質公共の交通機関は)
乗り放題なんだな。
えっ? そんな簡単なことが、パッと分からないの?って…
いやそれが割り引き率が高過ぎて、ピンと来ないのよ。
例えば、この当時バスに一回乗ると5フランだったと記憶しているのね。つまり・・・100円強。
ところが一ヶ月定期になると・・・180フラン(3600円強)だったと思うのね。
バスと地下鉄を利用する人は、片道バス5フラン電車5フランで10フラン(200円)でしょ。
往復なら20(400円)フラン。
つまり10日で元が取れちゃう。
オイオイ本当に一ヶ月間3600円で乗り放題なのかよ?って疑心暗鬼になっちゃう。
まあほとんど『勘』で説明書き読んでいるのだから…自分が一番信用できないのだけどね。
ともかく電車は改札を出ない限り、乗り換えをしてどこまで行っても市内均一料金だから。
気軽に手軽にパッと乗っちゃうわけ。一駅でも二駅でも。
基本的に市内は一応500メートル四方に一カ所は、駅があることになっているのね。
簡単に言っちゃうと
「街角に立ってぐるりと見渡すと、必ずどこかのメトロの駅が見える」
って感じかな。
何度乗っても・・・どこまででも(市内なら)・・・バスの電車も乗り放題って言うのは本当に大きいよね。
それが3600円で一か月で乗り放題って安過ぎるから…アレ僕の説明書きの読み方がおかしいのかな?
って思っちゃうほど…訳の分からない中で生活していたんだ。
「定期券を買う=日常の足を確保する」って事だけでも大変だったんだな。
日本で3600円で一ヶ月間バスも電車の乗り放題だったら…みんな公共機関を使うようになるよね。

@パリ2005 見た目は粗野なんだけど本当に自然の味のする野菜や果物たち
良くコーヒー一杯で何時間いても良いカフェってあるでしょ?
まあ本来カフェには時間制限なんかないから、何時間いても良いのかも知れないけど、
それでも大体一時間以上いると、なんとなく居辛くなるじゃない?
えっ?真夜中の、ファミレスに、ドリンクバーで4時間いた事があるって…アハハ
それは凄いなぁ。
でもきっとそれは君が若いからだなぁ〜。
40歳も半ばになってなかなか4時間は居られないな…きっと。
でも…あの街では普通の事なんだな。
普通だけど…みんながそんな事をしている訳じゃない。
でも…何の気兼ねも無く、それこそ自分の家のソファの上の様に、何時間もそこで新聞読んだり、
本を読んだりしているんだ。
デミタスカップ(小さなぐい呑みみたいなカップ)でね。
なんとなく…それはある意味『カフェらしさの象徴』なのかも知れない。
カフェ文化って言葉もあるぐらいでさ、サルトルとボーボワールが、さっき話したカフェ・ドゥ・マゴで
哲学や愛を語っていて、そこがサロンみたいになって…カフェの歴史になっている。
今ではテーブルに小さな金属プレートが取り付けられていて
『ヘミングウェイ 1899年〜1961年』
なんて書かれていたりして…そこでヘミングウェイが書きものをして、語って、カフェを飲んで…って
足跡がしっかり残されていたりするんだ。
ほら、アメリカ人だってある一点で『仲間』だって認められると、しっかり街に溶け込んじゃっているんだね。
コスモポリタン…っていうのは、こういう都市の事を云うんだね。
カフェは定期券を買うのもイッパイイッパイの僕に、何も考えないで良いよ。カフェを飲んで、手紙を書いて
本を読んで、ゆっくりしていきなさい…って場所だったんだ…今考えるとね。
確かに乾燥して冬には平気でマイナス気温になる事もある、遠いどこかの国で、寒さと孤独に片意地
を張っているのに、「暖かいよ」って誘ってくれるような感覚は、温度だけじゃなくて、人の温もりみたいな
ものも一緒に享受していたのかも知れない…って言ったら、ちょっとカッコつけ過ぎだけどさ…。
でもさ…この時の僕の会話って、カフェのギャルソンに『ボンジュー(ル)』と言い、
『アン ノワゼッ(ト) シルヴプレ』((デミタスサイズの小さなミルク入り)エスプレッソを下さい)
って言うぐらいしか…なかったんだもの。
あっ、最後のシーンの撮影が始まりますか?
了解しました…今行きます。
あっちょっと待ってて。
えっ?
ここにいますよ…。
あっ、ディレクターの人が呼んでるよ。んじゃ一緒にスタジオまで行きましょう。
チェックが終わったら、僕は今日はもう帰るよ。(^u^)ウン
えっ…カフェオレがカフェボウルで出てくるのでしょう?って?
あっ最後にその話をしようか…まずはスタジオに行こう。

@パリ2005 きっと自分が映っている 僕は街に馴染んでいるだろうか
ああっ安心だ。これはアートディレクターとスタイリストさんの力技だなぁ〜。
えっあの花はスタイリストさんが染めたの? 凄いなぁ〜。取りあえずこれで安心して会社に帰れます。
最後のモニターチェックだけはするので、最後になったら呼んで下さい。
休憩室にはいかないで、入口のテーブルの所にいますから。
えっと…カフェボウルの話だったよね?
いや正直、カフェボウルってもっと一般的なものだと思っていたのよ。
でも実際に街中でカフェボウルでカフェオレが出てくるって事は…僕は無かったなぁ。
ただテレビCMで子供用のショコラなんかだと、出てくるから…もっとカジュアルなものかも知れないね。
街中ではなかったけど、一度だけカフェボウルだった事が一回だけあったな。
第二次世界大戦で…って第二次世界大戦は知っているよね?
あー危ない。これで分からないって言われると、どんどん話が長くなってしまうからアハハ
その第二次世界大戦の時に、フランスはドイツとイタリアから攻められるのね。
ドイツの攻撃に耐えられなくなって、パリとかいくつかの都市を『保障』として取られる代わりに
休戦提案をしたのね。
パリはドイツに抑えられているから…首都を暫定的に『ヴィシー』って町に移すのね。
この期間を『ヴィシーフランス』と言うのだけど、このヴィシーは今では避暑地みたいになっていて
温泉もあるし、確か…カジノもあったなぁ。
湧水が有名で『ヴィシー』っていう名の発砲水もうっているよね…日本でも手に入るから
もしかしたら知っているかもね。
このヴィシーに年に一回ぐらい遊びに行っていたのだけど…遊びに行ったら急激に気温が下がって
何処かのカフェで一休みしよう…って入ったら、大きなカフェボウルになみなみとカフェオレが注がれて
出てきた事があったな。
大きなカフェボウルってどのくらいか?って??
もしかしたら記憶の中で大袈裟に増幅されているかも知れないけどさ…うーん吉野家の牛丼の
並サイズぐらいだったように思うのだけどなアハハ
あっそろそろ撮影も終わるな…ここまで来たら、もう僕の仕事は無いに等しいなぁ。
アートディレクターさんとクライアントの課長さんが最終チェックして、それを僕が確認し終わったら…
後はお任せで、もう帰れるなぁ。
えっ?
そう…?
そう言って貰えると嬉しいな。
今だったら金曜日の夜遅くの飛行機に乗って、日付けが変わらない内に現地に着くから土日を含んで、
月曜日火曜日の二日間だけ代休とか有給を貰って休めば…簡単に行けちゃうよ。
ホラ年末になると、ちょっと旅行料金が高くなっちゃうから。今は良い時期だよね。
それに…この季節はとても気持ちのいい季節で、朝起きて窓を開けるとピリッとした冷たい空気が部屋に
入っていくるのね。
ホテルの中は『これでもか!』ってヒーターが入っているから、ちょっと汗ばんだりするかも知れない
けどさ…窓を開けると、街の雑踏と共に『さぁ今日は美術館に行こう』って気分になる…と思うなぁ。
よく6月が一番良い季節だって言うけど…僕はこの季節だと思うよ。

@パリ2005 この街を人々は愛している 愛に溢れた街なのかも知れない。
ただ…そんな時間は無い…って事であれば、一度試して欲しいのだけど…。
平日の会社ある日に、いつもより早く家を出てみて欲しいんだ。
アハハ 確かに起きるのだけでも大変なのはわかるけど、一回で良いから試して欲しいんだ。
早く行って言うのは…きっかり一時間。
30分でもダメで、二時間でも早過ぎる。
いつも7:30a.m.に家を出る人は、6:30a.m.に家を出て、いつものように電車に乗って会社に行ってみてよ。
君の時計がアナログなら…
あっアナログだね。
通勤の途中に時計を見ると、短針はともかく長針は普段と同じ角度で時刻を指しているから、
ちょっとした不思議な感覚になるんだこれが。
そしてスタバでもドトールでも良いから、出来たらオープンカフェ…の席で、出来なかったら窓際の席
でも良い。大きなサイズのカフェラテでもカフェオレでも良いから頼んで欲しいんだ。
それを両手でしっかり抱えて、両手を温めながら、両肘をテーブルに付いて、ふぅふぅと冷ましながら、
目の前の光景を見ながらゆっくり飲んで欲しい。
いつも見慣れた光景なのに、たった一時間早く家を出るだけで、何か全く違う空間にいるような、
ちょっと不思議な感覚になるよ。
本当だってば。
上手く表現できないのだけど、いつもは街側の…つまり目の前の光景の中にいる存在なのに、
こうして時間に追われることなくボォーとカフェを飲んでいると、何か俯瞰しているかのような、
街の傍観者になれるんだ。
たった一時間だけなのに、全く違う立場で街の中に存在するような不思議な感覚なんだ。
それはちょっと僕が『居場所』を探して、まだ自分の居場所を見つけられないでいた、あの時の感覚と
ちょっと似ているんだ。空気が冷たくなるこの時期…ぜひお勧めだよ。

@パリ2005 広場ごとに独特の雰囲気があって見るだけで面白い ヴィクトワール広場
あっ確認します。
あーこれですね。
良いですねぇ〜。カタログが上がってくるのが楽しみです。
本当に朝早くからお疲れ様でした。
皆さんのおかげで、今日は安心して眠る事が出来ますアハハ。
皆さんはこれからが大変だと思いますが、全ての写真がうまく行く事を心から祈っています。
今日は本当にお疲れ様でした。有り難うございました。
では失礼します。
あー沢山話をしたね。
飛行機に乗るのは大変だけど、一時間だけ早く会社に行くのは、きっと出来るはずだから、今が一番良い
季節だから試してみてよ…うん。
じゃ次回もこのメンバーでお仕事できる事を祈っています。
お疲れ様でした〜。
』
ナチョパパ、湯気のむこうの無駄話… 2009.11.01
あれぇ? やっぱりロケバスの方が早いんだよなぁ。
いつも負けないように、渋滞情報を駆使してナビ主導で
移動するのだけど、勝った事がないよ。
お疲れさま〜
おかしいなぁ〜どんなルートでした?
えっ?
天現寺から首都高速に乗って
京橋で降りて
あっ!
それだ!
いや、こっちは汐留で降りちゃったから。
あっ はい 行きます。
すいません。
すいません! お待たせしました〜!!
今からセッティングに入るのですか? だったら休憩室でタバコでも吸っていますから、
出来上がったら声を掛けて下さい。
じゃ、よろしく。

@パリ2005 パレロワイヤルの公園は何もないけど、贅沢な気がする
いやね・・・あくまでも1997年の統計なんだけど、当時は市内を走るタクシーの数・・・
つまり登録台数より、カフェの件数の方が多かったんだ。
信じられないだろうけど。
だから通りを挟んでとか、辻向かいに、ではなくて、カフェが隣同士通しであったりする光景が、
結構普通にあるんだ。
それで良く成り立っているなぁ〜とも思うのだけど、それだけ数があっても「カフェがある生活」・・・
つまりこの町に住む人にカフェはなくてはならない存在なんだ・・・きっと。
だから喫茶店って考えちゃうと「認識」としてはちょっと違うかも知れないかな。うーん・・・
「もう一つ部屋」とか「応接間」的な感覚かも知れない。
ほら、写真なんかで見たことがあるだろうけど、市内の建物はほぼ全部ある一定の高さに
制限されている訳よ。
もちろん例外の地区もあるのだけど、基本的にはかなり厳しい制限があって、外観や、看板なんかも、
「街の景観を守る為」って大前提で成り立っているのよ。
観光のためかって?
うん・・・多分それもあると思う。
でも本当に理由は、この街の人がこの街をこよなく愛していて、自分の街が変わることを望んでいない
のだと思う。そして「街の景観」って言うのは、「みんなの財産」だと思っているんだと思うんだ。
「街の景観は共有財産」・・・。
だから、勝手にやってきてネオンピカピカの電飾をつけた看板なんか立てようものなら、法で縛って
そういう事をさせないようにしちゃうんだね。
まあコンビニなんか一軒もないから、あくまでもイメージなんだけどさ、きっとセブン−イレブンなんかが
出店しても、オレンジ×グリーンの看板なんかは100%出せないね。
もちろん場所によるけど、あのマクドナルドの看板でさえ、黄色の大きなMマークは真っ白に
色の変更させられているからね・・・。
あっごめん。また話がずれたな。
さっき言ったカフェっては「もう一つの部屋」とか「応接間」って言うのは、むやみに高層化したり、
巨大マンション群なんかを作れないから、多くの人はそれなりに狭い所に住んでいるのよ。
昔、アメリカ人が日本の住環境を揶揄して「ウサギ小屋」って言ったんだけど・・・意味分かる?
良かった。

@パリ2005 パレロワイヤルの灯 幾つもの光景を照らしてきたであろう
そう・・・ウサギ屋のように小さいって意味なんだけどさ、日本人の僕らから見ても、この街の人の
住環境は決して恵まれていないなぁ〜と思うほどだから。
アパートによっては、200年近い歴史があって、当時とほとんど変わらない間取りで住んでいたりすると、
やはり狭いよね。
もちろん広い所もあるし、あくまで一般的に・・・って意味なんだけどさ。
あっそうそう。誤解の無いように言っておかないと。
市内の古い建物の外見は、ほとんど変わることなく、1900年のパリ万博の時からその姿を留めて
いるけど、中身はそのままか?っていうと違うのよ。
法律で「街の景観を守る」って話をしたじゃない。
だから外観はそのままだけど、外側の「石造り部分」を残して、中味は超ハイテクビルに建て変えて
いる場合も多いの。
その工事中のビルを見ると面白いよ。
ビルの外側の壁が「塀のように」建っていて、規則的に配置された「窓のあった場所」がポッカリと口を
開けているのね。
六階辺りのその穴を覗き込むと・・・青空が見て、本来建物が在った所がガランとなにも無い空間に
なっているんだ。
それはなんかちょっと異様な感じがするよ。
ガイコツの目の窪みを覗き込むような・・・微妙な感覚なんだけどね。
その狭いアパートの事を考えると、友達を呼んで食事とするとか、お茶を飲みながら無駄話をするとか、
あまりそういうスペースが確保できない訳だよね。
そこでカフェが登場するのよ。
老いも若きも、朝起きると近くにあうカフェで最も居心地の良いカフェを見つける訳。
そこに通うようになると、ギャルソンだったり、店のマスター的な人と挨拶するようなる。
多分・・・二週間も通うと「あーコイツ最近ここら辺にやって来た奴だな」的な認識をするみたいなの。
こっちから話し掛ける時もあるし、向こうから話し掛けて来る時もあるのだけど、
大概「どーでも良いような事」をね。
良い天気ですね・・・ってこともあるし
調子どう?・・・なんて聞かれる時もある
その時に
あぁ・・・でも
悪くないね・・・でも
ちょっとだけでも返答が出来たら、たったそれだけの事なんだけど、次に行った時からは
とてもフレンドリーな感じになることが多いかな。
前を通るだけでウィンクしてきたり、声を掛け合うようになったり。きっとそうやって段々街の一員のように
なって行くような感じなのかも知れないなぁ〜。
えっ? そんな簡単になれるのか?って??
うーん・・・QuiでもありNonでもあるのかな。

@パリ2005 どこに行くのか…迷いながら探すのも楽しい
きっとあの街は思い切りコスモポリタンなんだな。
コスモポリタンって分かる?
なんて訳すのかなぁ〜・・・うーん「無国籍都市」って言えば良いのかな。
歴史的に移民を引き受ける政策を取っていたから・・この都市で生まれて、この都市から出たことも
ないけど、この国の公用語が全く話すことが出来ないなんて事があるんだな。
だから肌の色が違っても、言葉がしゃべれなくても、この街を構成している構成要因だったり
するんだな。
「そこも含んでこの国のこの街」って感じなんだ。
肌の白い人も
黄色い人も黒い人も
本当にありとあらゆる肌の人が、街を「我が物顔」で歩いているから。
ただNonの部分はとても皮肉的なんだけど、「言葉」が喋れないと門戸を開いて貰えない場合が
まましてあるって事かなぁ。
喋れない人が構成要素でありながら、喋れないと或る一定の領域になかなか入れて貰えない・・・。
なんか矛盾しているのだけどね・・・なんか変でしょう。
今はね・・・って言っても、2000年ぐらいからなんだけど、英語が日本並みに通じるようになったけど、
そのほんの数年前まで「英語」で話し掛けると、ちょっと冷たかったなぁ。
どんなに英語で話し掛けても、帰ってくるのはほぼ100%この国の言葉なんだ。
初めは「プライドなのかなぁ」って思っていたんだけど・・・もちろんそれもあるけど、実はプライドは
あくまでも根っこで、実際は日本人並みに「英語が話せない」って言うのが実状なんだね。
だからよく言われる「この国の人は意地悪で英語を話さない」とか
「アメリカをバカにしていて・・・」って事では無いのだと思うんだ。
実際に若い人達は当時から結構話したし・・・うん。
偶然かも知れないけど。本当に偶然なんだろうけどね、ここ10年ぐらいで大きく変わったことの一つに、
この国の通過がユーロに変わったのね。
以前は何だったか知っている?
えっ? 知らないんだ・・・アハハ なんだかオジサンはちょっとショックだなアハハ
当時は「フラン」って言っていたんだ。1フラン、2フラン、そんな感じ。
えっ? 違和感があるって? アハハ オジサンは全く逆なんだけどね。
日常的に使っていたカフェでね、カフェオレを頼むと記憶の中では・・・13フランぐらいだったかな。
郊外の駅前の小さな地元の人に愛されている所なんだけど。
あっちなみに観光客が一度は行きたい・・・というような、サン・ジェルマン・デ・プレのドゥ・マゴや
カフェ・フルール、そしてサンゼリゼ通りのフーケとかね、そう言う所だと30フラン〜35フランだから・・・
かなり価格差があるよね。
ちなみに1フランは20円〜25円ぐらいで変動していたな。
だから13フランだと260円〜
30フランだと600円〜って感じ。
その260円のカフェを飲むなら・・・絶対「冬」なんだ。
そこで湯気の出るカフェオレが運ばれてくるのだけど、それはもう・・・本当に美味しいんだ。
本当に美味しいだ。
あっ
セッティング終わりました?
じゃチェックに行きます。
これって・・・
えっ、前ボケ後ろボケを利用して幻想的な世界を作るって?
さすがだなぁ〜・・・アートディレクターさんとカメラマンさんに任せておけば大丈夫だ。
分かりました。じゃあシューティング始まったら、モニターでチェックしますね。
ごめん
話し続きがあるのだけど、このシーンが終わるまでちょっとお預けね。終わったら・・・
また続けるからね。
ちょっと待っていてね。
』
ナチョパパ、それでねの無駄話… 2009.10.31
あー良かった。
やっぱりアートディレクターとスタイリストさんに任せた方が正解だったね。
いやちょっとVゾーンのブラウスの見える分量が多過ぎるかと思ったけど・・・、モデルさんが着ると
良いバランスで収まっちゃうんだよね。
あー良かった。
えっ? カフェオレ? いや いらないけど・・・。
話?
あーさっきの話の続きね。えっと・・・どこまで話したっけ?
カフェオレのコーヒーがエスプレッソって所?
あっそうだ。そうだ。
んじゃコーヒー飲みながら話そう。

@パリ2005 本来自分の座る場所があるのか探している
その頃はさ、ネットなんか全然普及していなかったのね。だから情報を集めようとするとやっぱり…
「本」だったのね。
えっ? ネットなかったんですか?って?
アハハ・・・ないない。
いや、まったくって訳じゃ無かったかも知れないけど・・・少なくとも一般的じゃなかったな。
1991年とか1992年の留学生が手軽に持てるような物じゃなかった。
だからキーボードを叩く・・・って言ったら、「楽器」か「ワープロ」の事で、そのワープロだって
「絶対必要か?」って聞かれたら・・・ほとんどいらない・・・って感じだったから。
それで・・・、情報の為の「旅行の本」とか「ガイド」って言うと、当時バイブル的な本があってさ・・・
「地球の歩き方」って本なんだけど、知っている?
(「見た事はある・・・」)
あっそう・・・見た事ある! あーなんか嬉しいなぁ。
「地球の歩き方」は世界の色んな所・・・国や都市別に情報を網羅して、
「これ一冊あれば、もう出国から帰国まで面倒みます的」
なガイド。
あれって当時画期的だったのよ。
パスポートを申請しましょう・・・みたいな所から始まって、最後は
「◎◎が免税枠を越えてしまったら、税関で申告しましょう」
と言う帰国する所までしっかりガイドしてある訳だから。
でもさ
そこは本だから、
一応は、毎年観光名所の都市は更新されているけど、今のような「即応性」って言うの?…
それはない訳。
だから本の中で紹介されている店が、行ってみたら無かったり、「人気のプチホテルです」って
書いてあって、行ってみたら工事中・・・なんて事は良くあったな。
えっ? そんな情報で怖くなかったか?って?
うーん
今考えると怖いけど、それでも当時としてはそれが普通だったから・・・。上手く言えないけど、
情報って当時は「そんなもの」として理解されていたんだね。
情報だけじゃなくて色んなものが…今よりずっと不確実なモノが許されたのかも知れないなぁ。
ある意味、時代が寛容だったのかもね…
あっ?『寛容』って分かる?
あっ分かる…良かった。

@パリ2005 ふとシーンにドラマを感じたりする
その『地球の歩き方』の記事と記事の余白みたいな所にね、囲み記事って言うのかな…
『一言コラム』みたいな欄があったのね。
ちょっと息抜き的な『プチ情報』が書いてあったのよ。
正確な文章は忘れてしまったけど…
『パリの朝と言えばクロワッサンとカフェオレ。ちょっと朝早く起きて素敵なカフェで食事をすれば、
あなたも素敵なパリジャン・パリジェンヌの仲間入り。』
みたいな…アハハ
なれねぇーってぇーの。
良くさぁ「カフェラテ」はイタリア語で、「カフェオレ」はフランス語で、「カフェラテ」はエスプレッソで、
「カフェオレ」はドリップ式コーヒー・・・なんて言うけどさ、あれ違うんだよね。
カフェ行ってカウンターで作っている所を見ると分かるのだけど、カフェオレもエスプレッソなんだ。
だから基本的に同じモノなんだ。
で、カフェオレって言っても良いのだけど・・・住んでいる人の多くは「カフェクレェム」って言うんだよね。
これも『「カフェクレェム」は生クリームで、「カフェオレ」は牛乳で・・・』なんて蘊蓄が書いてあったり
するのだけど、これもいい加減でさ・・・少なくとも僕が知っている範囲だと・・・全く同じモノなんだ。
ある日、本当の事が知りたくて、カウンターで立て続けに頼んだのだけど・・・全く同じだったから。
ただ・・・コーヒーそのものよりも「牛乳」がとても濃いって言うのは事実でさ、スーパーで牛乳を見ると
同じメーカーで二種類売っているのよ。
一つが普通の牛乳。もう一つが脂肪分半分…みたいな牛乳なのね。
でも日本の「濃厚牛乳」みたいのが、向こうでは脂肪分半分みたいな扱いで・・・
それはもうビックリするから。

@パリ2005 見方を変えると至る所にある調和
あれ? 何の話していたっけ?
(昼と夜を間違えて…電車に乗って…仕方ないからカフェ行って…アパートに…)
あーそうだそうだ。ごめんごめん。
話していてこの話が面白のかどうか分からなくなっちゃったよアハハ
で、さ…ここ数年オープンカフェって街に増えたでしょ。
たまたまなんだろうけど、1997年ごろから一気にオープンカフェが東京にも増えてさ。
いわゆる名店と言われるパリのカフェの支店が、表参道界隈に沢山出来たのよ。
今のシャネルの当たりにはカフェフルールが出来て、ギャルソンも、支配人と言うのかなァ〜。
ああいう人もみんな向うから呼んで来ていて。
お店に入ると空気から何からドドォーンとトリップしちゃえるような環境が整ったんだ。
目の前には表参道があって、並木が綺麗で、古い同潤会アパートがいい味出していたんだ。
でも確か2、3年でみんな撤退しちゃったけどね。
今どこに住んでいるの? だったら駅前とかにスタバがあるでしょ? さっきも言ったけど
カフェラテって、「エスプレッソ+牛乳」だからさ…日本にスタバが出来て飲んだ時に
「あっ!これ!!」
って、本当に懐かしく感じたのよ。
本物のカフェって意味では、原宿にあったオーバナルが一番なんだけどさ、でもカフェラテって
手軽にどこでも飲めるじゃない。
でさ、そのカフェラテをさ…
あっ チェック? アクセサリーはどうしますか?って?
うーーーーん どう思います?
シルバーの?
細い?
シンプルな?
あっ…じゃあそれでお願いします。
でっ、そのカフェラテをさ…
えっ? 靴? グレーで良いか?って??
うーーーーん
もし可能なら白っぽい方が良いのだけどな…。ある? ある。 あるなら…ちょっと変えてみて
くれますか?
あっ良いんじゃ…
ちょっと待って…
あっ 悪いけどちょっとスタイリストさんと話をしてくるね。 でもこれが終わったら、場所の移動だから…
移動先でまた話の続きをしよう。
終わったらすぐに撤収らしいから…うん。
じゃあ続きは、現地で…こっちは車で移動するけど、皆さんはロケバス? 了解。
じゃ現地で続きを…。
ナチョパパ、おしゃべり無駄話… 2009.10.28
今日のブログは、今までとちょっと違ってシチュエーション設定をしています。
仕事の合間に…ん?、”合間”って言うのも変ですね。
ウーン例えば…
そうだ!
カタログ撮影の日にシーンとシーンの間でセット換えをしている時に、ふっと出来た時間に
スタッフと無駄話をしている感じだと思って下さい。
つまりアナタはスタジオにいる年下のスタッフさんです。
そのスタッフであるアナタに、僕が話し掛けている…って感じです…ウン。
※今日は会話調で話を進めるので、「年下の癖に生意気な!」と思われる方がいらっしゃいましたら
・・・ごめんなさい。

@横浜2008 ロケの雰囲気がとても好きだ。
ほら、季節を感じる瞬間ってあるじゃない。
昨日までは全く感じなかったのに、窓から射し込む光に「あっ春っぽいな」と気付いた時とか、
日が暮れて、辺りはすっかり宵闇に包まれている中で、夏の臭いが一瞬なんだけどして、
「もう夏はそこまで来ているなぁ」って思ったり、
朝起きてパジャマのままリビングに入ると、昨日までの「ただ立っているだけ」で汗ばむような部屋の
温度が、嘘のように低くて、急に秋を感じたりする日とかね。
そういう季節を感じる瞬間ってあるじゃない。
もちろん最近のように段々寒くなって、台風が来ている!って大気が不安定になっちゃって、
一気にドドーンと気温が下がって「あーもう冬だよな」って無理矢理気付いちゃう時もあるのだけどさ。
夜、見るともなくテレビが点けっ放しになっていてさ、フッとした瞬間に、何となく…
「外は雨が降ってるんじゃないか?」って思って、カーテンを開けると、内外気温の差が激しくて、
窓が結露で曇ってるのを発見するのも・・・今の時期かな。
「あぁ、外 寒いんだな」って。
雨は降っていなかったりするんだけどね。
そうそう槙原敬之が歌う「冬が始まるよ」をBGMに、クリームシチューのコマーシャルが流れたり
するのと、窓の結露が重なると、僕は「冬」を感じたりするんだ。
それもちょっと「優しい・・・」というか、「ロマンティック…」と言うか…よく分からない独特の感情
なんだけどね。いい歳してちょっとなんか気持ち悪いんだけどさ。

@パリ2005 いつも見ているとうんざりするのに懐かしく感じる風景
当時僕には友達も知り合いもいなくてさ、下手すると一日中誰とも喋らない訳。
目覚めてから寝るまで一言も喋る事がないの。
まあ相手もいないから独り言以外はって事なんだけどね。
朝起きて「嘘だろ」ってくらい冷たい水に、身構えながら顔を洗ってさ、着替えて、歩いて3分の最寄り
駅に向かうの。
アパートを出て50メートルぐらい平坦な道を歩くと、駅まで一直線の道はなだらかな下り坂で・・・
左手は1.5mぐらいの高さのフェンスがあって、フェンスの向こう側は高低差20メートルぐらいの崖に
なっているの。
その崖下は今から僕が乗ろうとしている電車の線路が走っているの。
つまり線路脇の坂道って事なんだけど。
いや本当に寒くてね、油断していると鼻水がさ、いつの間にか出てて、それに全く気付かないんだ。
あまりに寒過ぎて、鼻の下の感覚がなくなっちゃうからさ、鼻水が垂れている事を知覚出来ない訳よ。
26歳の洟垂れ。笑えない話だよ・・・本当。
午前八時だって言うのに、まだ夜が明けきっていないんだから、慣れないとそれが
「朝なのか?夜なのか?」分からなくなる感じなんだ。
本当だよ。
ある日、学校から戻ってあまりの疲労に午後の早い時間にベッドに倒れ込むようにして寝ちゃった
時があったのね。
しばらくして「すごく眠っちゃった」気がして飛び起きて時計を見ると、いつも家を出る時刻を指している訳。
やばい!って焦って家を飛び出して、駅まで猛ダッシュ。
ハァーハァー息を切らして、何とか電車には乗れたのだけど、車内の様子がなんか…
変なの。
まさか…今日って祝日?って感じで、『全く』ではないけど、やたらと人が少ないのよ。
で・・・大きなターミナル駅に着いたら、やっぱり様子が変なんだ。
いつものような溢れんばかりの人の姿はなく・・・ガラーンとした構内を、弛緩しきった空気が漂っている。
そう・・・完全に朝と夜を勘違いして、電車に乗っちゃったんだ。

@パリ2005 アルチザンのプライドを見る事が出来る
僕は仕方なく駅前で夜までやっているカフェに行って、時間を掛けてカフェオレを一杯だけ飲んで、
30分間に一本になってしまった郊外行きの列車に乗って・・・トボトボとアパートに戻った…なんて事も
あったから。
一部有名カフェやホテルの朝食に「カフェオレ」を頼むと、コーヒーの入った陶製のピッチャーと、
暖かい牛乳が入ったピッチャーが出てきて、自分でマグに注いで「カフェオレ」にするのが、
一般的なんだけど、そもそもがコーヒーって言ったら、殆どが「エスプレッソ」なのよ。
ドリップ式のコーヒーじゃなくて。
ちょっと調べると、カフェオレってコーヒーに牛乳を入れたもの・・・的なことが書いてあったのね、
ちょっと前まで。
今でこそシアトル式のカフェが日本中にあって「ラテ」って言葉が一般的になって
「エスプレッソ+ミルク」を普通に飲むようになったけど、昔は日本でもカフェオレって言えば
「コーヒー+牛乳」だったから、コーヒーのつもりで初めてカフェを飲んだ時は「濃過ぎねぇ?」
って単純に思ったぐらいだものね。
あっ!
『はーい!!』
なんか呼んでるみたい。
行かなきゃ…きっとスタンバイOKで撮影再開みたい。
えっ?
続き?
んじゃ…続きはまたあとでね…。
ナチョパパご帰宅 2009.10.25
先週、やっと東京コレクションが終わって、その翌日にオフィスウエアのカタログ用の撮影があり、
朝からロケに。
コレクションのドタバタがあって・・・数時間しか寝てなかった事もあって、お昼ぐらいから猛烈な
片頭痛に襲われて・・・撮影が終わると、そそくさと家に戻り、夕食も食べずにベッドに直行。
台風が近づいて来ている事もあるのだと思いますが、なんだかこの週末はシオシオ44歳でした。
皆様からも沢山のコメントを頂戴しておきながら、リコメントが出来なくて・・・本当にご免なさい。
どうも本格的に「無理が利かない」状態になりつつあって・・・諸先輩方が
「ナチョパパ君 44歳は働き盛りですよ」
と仰って頂くのですが、どうも僕の体はあちこちにガタが来ているようです。・゚・(ノД`)・゚・。トホホ

@港区 元は水路の都市だった名残り
それではまずは東京コレクションを振り返ってみます(^_^;ゞエヘッ
覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、前回の東京コレクションで「お客様の誘導」で混乱を来し、
よりによってクライアントの社長夫人の席を用意出来なかった事で、社内的に大問題になった一件。
あの後、各方面に「お詫びのお電話」や「ご挨拶」に出向き、「次回こそは・・・」と汚名返上誓った
ナチョパパの会社でありました。
もちろん同じ失敗は起こさないように、ある程度のマージンを持って「次回対策」を練ったのですが・・・
ある意味、「過去の成功体験」に頼ってしまった事もあり(第◎回の時のコレクションのやり方なら
混乱がないかも知れない・・・的な)、今回もなんだか随所に問題を抱えてしまって・・・お世辞にも
「お客様誘導がきちんと出来た」とは言えない状態になってしまいました。
多くの場合は想定外の出来事が起こるのですが、それでも対処の仕方に1割2割のマージンは
取ってあるものです。しかし今回はそれがうまく機能しませんでした。
コレクションにお越し頂けるお客様には、決して順位や優劣はないのです。しかし便宜上VIP席なる
ものがあって、舞台の袖(モデルさんが歩く所に近い所)でご覧になる方と、あらかじめ設定された
エリアでご覧になられる方とに分かれています。
どこのメーカーでも同じだと思いますが、コレクションの多くはやはりジャーナリストの方に間近で
見て頂きたいという面があるのですね。
その「素材なども間近で見て頂かないといけない方々」を舞台から離れた位置に御案内するのは・・・
ショーの趣旨から離れてしまう訳です。
同じショーでもフロアショーと呼ばれるものになると、目的が「販売」って事になりますから、
顧客が袖の側に陣取ります。
そのショーがどのような目的で披らかれているのかによって、会場の席順が変わってくるのです。
多くの場合、舞台は会場の中心にあり、擂り鉢状になった観客席から見下ろすように鑑賞する事に
なります。
この擂り鉢状に並べられた椅子に、フロントで待っていらっしゃるお客様をお連れするのですが、
入口は実質一つしかありません。
ですから、中心部分に座る人から誘導して、続いてドンドン周りに広がって着座して頂くような感じに
なります。
つまりどんなに早くお越しになっても、お客様の割り当てられているお席の位置によっては、入場の
順番が遅くなってしまうのです。
後から来た中心部分のエリアに座る人達がドンドン先に案内されていきます。
すると・・・当然と言えば当然なんですが・・・
「私たちは一時間も前から来ているのに」
とお怒りになる方もいらっしゃいます。
どうしても席を混在させる訳には行かないので・・・ある程度、中心部分が埋まってからじゃないと、
その他の席のお客様を入れる事が出来ないのです。
ここで言い訳や愚痴のような事を書いても仕方ないのですが・・・もし仮にこのブログをお読みになった方で、
弊社コレクションにお越しになったお客様がいらして、長い時間ショーが始まるまでお待ち頂いた方が
いらしたら・・・心からお詫び申し上げます。
次回には更なる進化を遂げて、少しでも不快な思いをなさらないように・・・精進致しますので、
どうかお許し下さい。

@渋谷区 何かこのバランスに惹かれる
若い時でも同じかも知れませんが、短時間に罵倒され続けるとさすがに応えまして・・・這々の体で
自宅に戻り、今分かっている(気が付いた点)をノートに書き出して、来週火曜日に行われる「反省会」に
架けるべく準備をして寝たら・・・なんと時間は3:30a.m.。
6:30a.m.には起きて・・・シャワーを浴びて、もうそこいら辺にある服を着て7:30a.m.には家を出てロケ
現場に。
前回は茨城県まで行きましたが、今回は自宅側の恵比寿ででのロケ・・・。
実は今回のスタッフは、前回のカタログ制作チームと全く同じなのでとても安心。
それを言っちゃお終い…って事もあるのですが、実際に撮影の段階に入ってしまうと、デザイナーの僕の
仕事っていうのは殆どないのです。
もうコーディネートなんかも基本的には終わっていますしね。
じゃあ何しに行くのか?って言うと、一応責任問題みたいな事が社内的にあって…撮影隊にしてみれば
『お前来ないでも良い』
って感じだと思うのです(^_^;ゞエヘッ
確かに冷静に考えると、行くととりあえず『お弁当』も用意しないといけないし、飲み物もそれなりに
配らないといけないし…面倒だなぁ〜と制作プロダクションの人が思っても仕方ないのです。
だから…なるべく邪魔にならないように、聞かれた事だけ、もしくは気がついた事だけ答えて、
あとは余計な事はせずに、後ろの方で進行の邪魔にならないようにしているのが一番なんですね。
撮影は進行表に基づいて行われるので、クライアントの課長と、制作会社の部長&アートディレクターが
何度も話し合って進行表が出来上っています。僕が関わっている撮影はまとめてくれている場合が
多いので、そこにしっかり立ち会い細かな確認をします。
自分が提案していたコーディネイトよりも、事前に提案されていたコーディネイトの方が良い場合もあるので、
そこはブランドのイメージが毀損しなければ、そのアイディアに乗ることもあります。
自分が想像する時にはトルソー(人形)に着せているいるので、実際にモデルさんが着ると、全く違う
バランスになる事があるのです。
だからその時は、写真になった時に一番素敵に見えるものをチョイスする事になります。

@港区 このバランスにもひかれる…ちょっと怖いけど
自分の立ち会わないといけない撮影が終わって…自宅に戻りました。
撮影の途中から、片頭痛は始まっていて…まずいなぁ〜と思っていたのですが、それからは冒頭に書いた通りシオシオ週末になってしまいました。
明日からはまた通常ブログになると思います。また宜しくお願い致します。
永らくブログの更新だ出来ずにすいませんでした…m(_ _)mペコリ
なんとか… 2009.10.21

@渋谷 何か後光が差しているように見えた…
こんばんわm(_ _)mペコリ
本当はなんとかリコメントぐらいはしたい…と思ったのですが、あまりの睡魔に襲われていまして
大変申し訳ありませんが、本日このまま寝かせていただきます。
折角コメント頂いていたのに…大変申し訳ないですm(_ _)mペコリ
しかも…明日、所用があって、ご訪問も更新もリコメントも出来ない可能性があります。
ネット環境のない場所に行くので…大変申し訳ないのですが、重ねてお許し下さい。
微妙なお年頃… 2009.10.20
昨日、午後に携帯電話の電池が切れてしまって…その後、バタバタと仕事が入って充電も
出来ないまま自宅に戻り、充電しながら一夜が明けて…そのまま本日出勤。
なんと携帯電話を忘れて出勤した為に、今日一日携帯電話のない一日を過ごしました。
普段『携帯に頼っているのもどうか?』、『携帯のない時間も必要だ』と思っているのだけど、
実際に携帯がないと業務上も大変不便で、いかに普段携帯に頼っているのかを思い知らされた
僕でした。きっと普段の依存度の問題なのだと思うのですが、パスモも携帯を使っているので、
何年かぶりに切符でメトロに乗りました(^_^;ゞエヘッ
関係各位の皆様、連絡が出来ない一日で済みませんでしたm(_ _)mペコリ
さて本日はいよいよ『お年頃…シリーズ』の最終回になります。
いつもより短いですから…是非ともお付き合い下さい。
姿見(全身鏡)に写った自分の姿を見て、愕然とした僕は早速今の自分に合うデニム(チノパンでも良い)を
探しに街に繰り出すのであった。
★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★★
前回も書いたように服を買いに行くのにも、昨今のモードを考えるとなかなか「店の選定」に困るのです。
というのも・・・小洒落たモード系なら雑誌を見れば、大体どんなブランドがあって、どんな所に行けば
良いのか分かるのですが、僕の場合「如何にもって感じにしない」って事に力点を置くと・・・かなり
お店が限られちゃうのです。
きっとこのブログを読んでいる人の多くは、僕の年齢に近い人が多いので、きっとエストネーションとか
UAとか、そういう「セレクトショップ系のお店に行けば良いじゃない!」とお思いかも知れませんが、行ってみると・・・これがなんでもないデニムがエイジングの仕方で、如何にも・・・って感じになってしまう
のですよ。
以前は原宿にあったタブロドニュースってブランドが良かったのですが、最近代官山に移ってしまって
・・・(今でもあるのですが)、ちょうど良かったデニムのパターンが変わってしまって選びづらくなって
しまったのです。
それでさんざん悩んで・・・あーGAPに行けば良いんだと思って。
あそこならきっと普通の・・・つまり「如何にも!」って加工が入っていないデニムやカットソーが
あるんじゃないか?って思ったのです。

@外苑神宮 また一つ地球上に幸せが生まれた瞬間に立ち会えた
行きましたよ・・・GAP。
苦手な試着もしましたよ・・・一応。
でもですね・・・これが微妙なんです。
(なんだかこの一連の話は”微妙”って単語がやたらと出て来ます・・・)。
ここでもしっかりローライズされたデニムが中心になっていて、試着た姿が映った鏡は・・・
「どっか無理している感」が漂っている(苦笑)
「あきらめた感」が漂うのも嫌ですが、「無理している感」が漂うのもつらいモノがある。
二本ばかり履いたのですが・・・そのいずれも厳しくて、少し焦った。
きっと聡明な読者の皆様なら、「リーバイスに行って501とか、エドウィンに行って503とか買えば良いのに」
と思うかも知れませんが・・・なんと定番中の定番、501でさえ毎年少しずつアップデートされていて形が
変わっているのです。
困りました。
かと言って、なんだか訳の分からないメーカー「伸び伸びお父さんジーンズ」みたいなのに手を出すのも
・・・最後の矜持があって出来ない(苦笑)。
結局、デニムはお預けで・・・二本のカーゴパンツを買って帰ってきたのですが・・・それもかなり
ローライズで(^▽^;)アセ
お店の人にも「ローウエスト気味に履いて下さいね」と言われて。
「はい。はい。」
とだらしなく返事をして二本のパンツを買った家に戻ったわけです。

@神宮外苑 携帯を見る姿が何か落ち葉の風景にとても合っていた
ところがですね・・・僕、チノパンツ7本も持っているのです(^▽^;)アセ
家内からしたら「えっ?普段履かないのにまた二本も買ったの?」って感じらしくてヾ(*°▽°)ノアハハ
もう目が点になっている訳です。
でも今回買ったのはチノの生地で出来てはいるけど、僕にしてみたら「カーゴ」なので(苦笑)、
そこはまあ「古いのはサイズがきつくて・・・」みたいエクスキューズをしながら、買ってきたカーゴパンツを
履いて見せたのですね。
これが、
明らかに
今までと
違ったシルエットなので
家内もどう反応して良いのか分からないみたいで。・゚・(ノД`)・゚・。トホホ
でもしばらくしたら
「多分こうやって新しい物を入れていかないとドンドンおじさん臭くなって行くのだろうから・・・英断かも知れないね」と。
ところがですね・・・ここで問題が。
今回買った新しいボトムが、今までの延長線上にあったものなら、何の問題もないのだけれど、
明らかにシルエットが違うから、これ単体だけを取り入れてしまうと・・・何とも妙な感じになってしまう
のです。
何でもそうですけど、セビルロータイプのスーツを買っても、靴がイタリアのベルルッティだったら
なんかちぐはぐでしょう?
逆もまたそうで・・・ナポリの雨だれが良い表情しているスーツを着ているのに、靴が思いっ切り
英国調の靴を履いたら・・・なんか馴染みが悪いでしょう。
それが意図的ならまだ良いのですが、古いワードローブと新しいアイテムに、ものすごく時間的な
ズレがあると・・・全然合わない訳です。
特に全体的なシルエットが合わないって言うのは、とても格好が悪い(苦笑)
もちろんトップスだけじゃなくて、靴なんかのボリュームの問題もあるので、それが揃わないと
とてもじゃないけど着られないのですぅ。
そんな事もあって二本のカーゴパンツと一本のフランネルのパンツは、未だに値札がついたまま買って
きたままの紙袋に入れられて・・・寝室の隅に置かれているのです。

@南青山 本と珈琲の店を近所で見つけた 嬉しい(^v^)ニコ
なかなか新しいシルエットのパンツに馴染めない僕ではあるのですが・・・そのパンツをみながら
フッと思ったのです。
中年・・・つまり今の僕44歳ぐらいの年齢は実に微妙だなと。
いつまでも古いスタイリングをし続けると、どんなに綺麗な格好をしていても古臭い感じになって
しまいますし、気が付くと映画「バック トゥ ザ フューチャー」でマイケル・J・フォックスがタイム
スリップして、自分のお父さんが若かった頃に出会うのシーンの「お父さん格好」みたいに
なってしまう(お笑いのオードリーの春日みたいな格好)。
電車の中でよく見るオジサンが、妙に一個一個はしっかり着こなしているのだけど、そのお洒落の
ベクトルが逆向いてしまったみたいになっちゃっているパターン。
かといって、「若者の格好そのまま」って言うと・・・これまた「無理している感」が思い切り漂って
しまって・・・切ない感じになってしまう。
「あー頑張っているけど、寄る年波に負けてしまっているなぁ」と。
楽な方へ、楽な方へ、流れていくと、最後にはドンドンドンドン好ましくない方に流れてしまって、
かといって「モードに取り残されないように一生懸命になる」と、とても切ない感じになってしまう。
この微妙なお年頃をどのように過ごせば良いのか・・・若干ローライズになったカーゴパンツを履き、
鏡に映った自分の姿を見て途方に暮れる僕なのでありました。
皆さんの私服を想像しながら…このシリーズは終わります。お付き合い有り難うございましたm(_ _)mペコリ